理想的な聴き役とは?
『カウンセラーって話を聞くだけですよね』という評判を良く耳にします。
痛いところですが,これはおおよそ本当です。
実際,聞いている時間が大半のこともあります。
でも,聞いてくれるなら何でも良いというわけではないでしょう。
この人に聞いて欲しい
こういう風に聞いて欲しい
というのがありませんか?
実は,話し手はこのような理想的な聞き役を無意識にイメージしています。
カウンセラーがする「聴く」は奥が深い
しかし実際はどうでしょう
こんなご経験はありませんか?
さぁ楽しむぞぉ~と臨んだ飲み会。
いっぱい話せてスッキリした~ということもあれば,話を聞かされ続けて苦痛だったこともあるでしょう。
人は自分のことを理解しようとしてくれる人に話をすると気持ちがスッキリします。
逆に延々と聞かされるとウンザリします。
このように話したり聞くという行為は心に大きな影響を及ぼします。
だからカウンセラーは聞くという行為に力を注ぐのです。
つまり『聞く』ではなく『聴く』です。
実は,カウンセラーは,クライエント様の話をただ聴いているだけではありません。
クライエント様の問題を解決できるよう,様々なことに思いを巡らせながら聴いています。
これが単に聴くだけなのとは大きく異なるところです。
そのため,カウンセラーは聴くためだけに多くの時間を費やし勉強をしています。
私もそのためだけに3年近く勉強しました。
聴くという行為はそれだけ奥深いものなのです。
この辺りは是非実際にご経験していただきたいところです。
聴くという行為に秘められた可能性はとても大きいのです。