久しぶりに抑うつ気分を感じる
頑張りすぎる人がうつ病になりやすいことは,皆さんよくご存じだと思います。
かくいう,私もそのタイプです。
カウンセラー業を立ち上げ『軌道に乗せなくちゃ!』という強い思い(焦り?)が無意識のうちにあったせいか,先日,突然大きな抑うつ気分に襲われました。
約2年ぶりの抑うつ気分です。
分かってはいたけれども,抑うつ気分とは本当に辛いものです。
何もかもが真っ黒,悲観的に思えてならなくなります。
何にも興味が無くなり,何にもしたくなくなります。
食欲もなく,布団に潜ることしかできなくなります。
久々にこういう経験をしたことで,うつ病患者の気持ちが少し理解できました。
『少し』と言ったのは,私よりももっと大変な経験をしている方がきっと大勢いらっしゃるからです。
薬が必要なときもある
急いで医師にかかり,抗うつ薬(SSRI)と抗不安薬を処方して貰いました。
久々の抗うつ薬なので,効果が出だすまで2~3週間かかります。
従って,抗不安薬でとりあえず調整しながらやっていきたいと思います。
おかげさまで,今のところ安定を取り戻してきています。
せっかく,お薬を飲まなくてもうまくやっていたのに・・・
と,残念な気持ちになります。
カウンセラーが服薬すべきでない,というのは単なる囚われ
しかし,これも考えようです。
『カウンセラーたるもの精神系の薬を服用してはいけない』なんていう囚われは考えるだけ無駄だと思います。
囚われがあると,私自身が,囚われの奴隷になってしまいます。
自分の心が作り出した囚われの奴隷になるなんて馬鹿馬鹿しいですね。
実は森田療法の森田正馬先生は,この『囚われ』が神経症の原因だと考え,囚われから開放する『あるがまま』を森田療法の基本概念に据えたそうです。
服薬することのメリットも考える
お薬が必要なら,まずはそれを認めよう。
それは変えられないことです。
だったら,お薬を飲みながらでも,楽しく過ごせた方が,何倍も素敵じゃないですか。
何より生活が楽です。
私の場合,妻への迷惑(負担)も減らすことができます。
そして,こんな苦しい思いをしている私(カウンセラー)だからこそ,力になれる方もいらっしゃるのだと思います。
そう信じて,肯定的な意味で,薬を服用しています。
もし,お薬の服用で悩んでおられるようでしたら,是非,お薬を飲むことのメリットも考えてみてはいかがでしょうか?
トータルでみると,自己判断で断薬するよりも,早期に回復することが統計的にも分かっているらしいです。
まずは,ご自身の気分が前向きになることが第一だと思います。