こころのヒント

すぐに凹む人が身につけるべき対処法

他人の何気ない言動に傷ついていませんか?

凹みやすさは心がけ次第で改善します。身につけるべき対処法はズバリ「心のストレッチ」。このテクニックは一生使えます。しかも意識すればするほど上達もします。

判断は自分がしている

ちょっとした人の言動に傷ついてしまうのは「勝手な思い込み」があるからです。無視された、馬鹿にされた、嫌みを言われた、睨まれたなど、人が傷つくシチュエーションは無数にあります。これらに共通しているのは何でしょう?それは「判断をしているのは自分」ということです。

人知れず傷つき凹んでしまうタイプの人は、勝手にしかも極端な判断をしてしまう傾向にあります。

たとえば、物事のプラス面をみることなくマイナス面だけをフォーカスしたり、「みんながそう言っている」とか、事実確認できそうにもないことを、安易にそうだと思い込んでいませんか? こういう凝り固まった「ガチガチ思考」は、柔軟に物事を捉えることができず、凹みやすさの原因になります。

■グレーを受け入れる

何事も白黒ハッキリ決められないのが世の常です。白があれば、黒があり、グレーだってあり、そのグレーにも、白寄りのグレー、黒寄りのグレーがあります。私たちはついつい、物事に白黒つけたくなります。何かに決めると、もう考えなくても良いので「楽」なのです。

でも何事に対しても、すぐに判断を下さなくてはならないのでしょうか? 

いったん保留にして、いずれ答えが分かればいい、くらいの気持ちでいても良い物事はたくさんあるはずです。凹んだとき、一度立ち止まって、白黒の判断が必要かじっくりと考えてみてください。

■必要なものでもある

先ほど説明したガチガチ思考。凹みやすい人だけが持っているわけではありません。誰もがもっています。たとえば先入観や固定観念はガチガチ思考の代表例ですが、先入観、つまり「過去の経験からくる知見」があるからこそ、私たちは未来を予測できたり、何か良くないことに備えることもできます。

■不都合な思考を修正する

一方で、生きづらさに結びつくものもあります。「○○しなければならない」「○○に決まっている」といった類いの思考です。こういった極端な思考が多いほど、凹みやすくなってしまいます。解決法は冒頭で触れた「心のストレッチ」。自分ではなかなか気付きにくいものなので、人から指摘されたり、心理学を勉強したりといった経験を積み重ねながら、凝り固まった思考をほぐしていくことが必要です。早いに超したことはありません。1日でも早く不都合な思考に気づき、修正を重ねることが大切です。カウンセラーはそのお手伝いをしています。

凹む原因が仕事にあるにも関わらず、仕事をし続けなければならない状況であれば、障害者枠での就労も視野に入れた方がいいかもしれません。手帳の所持が必須ですが、検討する価値はあります。

関連記事