ゲームに夢中というだけでは判断できない
不登校や引きこもり状態に陥っている子供が,ゲームや動画サイトに夢中になってしまうことは珍しくありません。
その面白さは私もよく分かります。
私も子供の頃は徹夜してドラクエしたことありました。
しかし,不登校のお子さんがゲームに夢中になっている姿を見るのは,親御さんとしては不安なものですね。
あまりにひどいと,止めさせたくなるものです。
一方で「子供を信じて任すべき」と言う人もいます。
果たして,どちらがいいのでしょうか?
私の考えはケースバイケースです。
ゲームの奴隷になってしまっているようなら要注意
ただし私なりの基準はあります。
それは「子供が自分でコントロールできているかどうか?」です。
コントロールできているか否かの基準は,ゲーム等が原因で,昼夜逆転など生活リズムを乱しているかどうかです。
家庭内でルールを決めていても,それが守れず,リズムを乱しているなら,厳しく指導する必要があります。
指導だけでなく強制的に利用できない処置(通信遮断など)を施すこともあります。
正面切って真剣に向き合う大人が必要
ケースによりますが,人との接触を断っていると,どんどん精神年齢が下がってきます。
場合によっては家庭内暴力に発展するケースもあります。
このような場合,多くの子ども達は,大人からの対決を待ち望んでいます。
厳しく指導すると,必ず反抗してきますが,それで屈するような大人(親)ではダメです。
子ども達自身,口にはしませんが,大人に打ち負かさせることを望んでいるのです。
また,まるで王様のように振る舞っている子供がいるご家庭もあります。
親も腫れ物に触るような感じで接しているのです。
これでは子供にとって健全な精神的成長など望めません。
子育てには「母性」と「父性」の両方が不可欠です。
真剣に向きえばコミュニケーションに一貫性が出てくる
最近は父性的な側面が疎かにされつつあるように感じます。
そうはいっても,親もどうしたら良いか分からないのです。
私は親御さんに,お子さんへの接し方のアドバイスをしますが,慣れないことは急にはできるようにならないものです。
なので,時には私が子供に厳しく指導することもあります。
身体を張ることもありますが,それは子供にとって必要な父性です(やられることはあっても手は出しません)。
ただ,実際には母性と父性を瞬間瞬間に切り替えます。
ある対応について,ここからここまでが母性で,ここからあそこまでが父性なんていうことはできません。
子供の言動をつぶさに見て,感じて,そのやりとりの中で,どちらで接するべきかを瞬時に判断しなければなりません。
また,その使い分けには一貫性が必要です。
一貫性のために大切なのは「真剣さと覚悟」です。
子供のことを真剣に考え育てるという覚悟です。
でも,その気持ちはあってもどう実践して良いかわからない親も多いのです。
そこが一番のネックかなと感じます。
コツはありますが,日々の訓練が必要なので,それはまた別の機会に。
では,今日はこの辺で・・・