こころのヒント

「木の絵」を使った心理テスト

描かれた「木の絵」から深層意識にアプローチする心理検査があります。投影法による心理検査の一つであるバウムテストです(以下の写真はイメージ)。かなり歴史が古く臨床例も多いことから、結果の安定性には定評があります。

十分に話ができない状況の時に有効

通常のカウンセリングは対面で話を聴くことが中心となりますが、それでは十分でないシチュエーションもあります。例えばあまりにも対話がなく、気持ちを汲み取るのが難しい場合。このようなケースは、親など周囲の方に連れられてカウンセリングルームを訪れる方に多く見られます。ご本人の意思で来てるわけではないので、話そうという気持ちにならなくて当然です。もちろんカウンセラーとしては,そんな状況であっても,様々な工夫をして話しやすいよう環境作りをしていくわけですが・・・

でも、時には信頼のあるツールを使用することもあります。
それが心理検査です。

複数のテストを使うことが原則

たとえば、YG性格検査(矢田部・ギルフォード性格検査)などの質問紙法や、バウムテストや文章完成法などの投影法による心理検査があります。心理検査はかなりの種類があるため、セラピストにより得手不得手があると思います。目的や状況によっても使用するツールは変わってきます。ちなみにメンタルメイトでは、YG性格検査やバウムテストなど主に4種類を使用しています。

テストはあくまで補助手段

ただいつも使用しているわけではありません。あくまで 対面による傾聴が大前提 です。そして使用するなら、多方面から検査を実施して結果を何重にも重ねて「どうやらそういうことかも」と参考にするくらいです。心理検査ごときで人の事なんてわからないものです。だから、話も聴かずに いきなり心理テスト をするというカウンセラーがいたら,大丈夫かな?!と疑った方がいいかもしれません・・・

関連記事